常識にとらわれない自由な発想で…
竹は他の木資源などと比べると驚異的なスピードで成長します。
タケノコとして地上に出ると約3ヶ月で成竹になり、その後太さも高さもほぼ変わることはありません。
また竹は地下茎によって年間約3m~4mもその範囲を拡大して行けるほどの繁殖力を兼ね備えています。
まさに瞬時に成長し植え込みなどの手間もいらない夢のような資源と言えるのです。
私たちはもう一度その資源の価値を高めるべく、竹本来の活用方法から学んだ知恵と常識にとらわれない活用方法をうまく融合させて竹資源としての立場を確立していきます。
またその面積は年間おおよそ8パーセントの拡大をし続けており、実際の面積は把握できていない状況にあると思われます。
私たちはこの竹林と人とが上手く付き合える環境を作り出し、将来に渡って持続可能な資源になること、それによって地球環境の改善につながること、また地域の雇用、活性化に役立てることが目的であります。
言葉通り放置された竹林でありますが、原因としては様々な分野で竹に代わる素材が発達したこと、
安価な輸入品にその場を奪われたことで人の手が入らなくなってしまったからです。
その程度で話が終われば良いのですが、そうはいきませんでした。
竹の驚異的な成長力と繁殖力は里山の生態系を見る見る破壊し、森林の形態を変えようとしています。
また年々増加する天変地異に耐えうることが出来ず、昔でいう地震や災害時の避難場所になるどころか地滑りを起こす危険地帯となり、保水能力を失った地面は雨水を蓄えることができず一気水となって人里に押し寄せます、そして人をも寄せ付けなくなった里山には野生動物が我が物顔で君臨し、人と動物とのせめぎ合いが勃発しています。
成長
繁殖
分布
竹の種類
BAMBOO
孟宗竹
孟宗竹は中国が原産で江戸時代に日本に伝えられました。日本に存在する竹の中では最も大型の竹で、高さ20m、直径は20㎝を超えるものもあります。最大の利用としては筍として栽培されることが多く、材としては細工にあまり向かないため、主に農業用資材に利用されてきました。現在、放置竹林の主役となっている竹で、これからの利用が期待されます。
真竹・若竹
真竹は、高さ15m前後、直径10㎝前後で、現在の日本の竹の中では一番利用価値の高い竹であります。材は節間が長く、材質は薄く、弾力性、耐久性に優れているため、竹細工や工芸品など色々な分野に使用される。また、食用として筍はもちろん、筍の皮も食品の包装などに利用されます。
淡竹
淡竹は、高さや太さは若干真竹を下回るが、姿形が真竹に似ていて一見区別がつきにくく、最大の見分け方は、稈全体が白く粉を吹いているように見えるところである。材は緻密で縦に細く割れやすい性質があるため、茶道具で使用する茶筅に利用される。また、筍は非常に甘みがあって柔らかいため珍味として重宝されます。

竹の独自な利点
- 様々な物に加工できる弾力性と不伸縮性能
- クリーンで安全なバイオマスエネルギーへの転用が可能
- 優れた抗菌、防カビ、ウィルス不活性化の効果
- 「嫌な臭い」をスッキリ解消。絶大な消臭効果
- 筍は食物繊維が豊富で低カロリーなダイエット食材
- 竹は日本人の心を癒す「和」の象徴
改めて、環境への取り組みについて
ここ十数年来、森林伐採による木材資源の枯渇が心配されております、インドネシア等の国々でも日本の企業の手で植樹が行われていますが
製品を造り出す迄の資源となるには四十年以上の月日が必要とされます。
それだけではなく、木材を資源として造り出す合板や無垢材は最近品質の低下が著しく加工精度も悪化し、
逆に価格は高騰して我々業者はコストアップにも繋がりかねない状況に悩まされ続けられています。
その反面、5年程度で成長期を迎える「竹」は資源としては枯渇の心配や植樹する手間もいらず
強靭な繊維質を持ち、自由に曲げたり捻じったりすることが出来、工業製品としてもとてもふさわしい資源です。
「抗菌作用」「殺菌作用」「脱臭効果」等にも優れ
ある資料では「アトピー」にも効果があると謳われております、
地球にも人にも優しい資源として「竹」はこれからの私たちの生活には無くてはならない存在となることでしょう。
しかし、最近は放置竹林がもとで目に余る惨劇(土砂崩れ等)を生み出す原因の一つとなり、大きな社会問題となっています。
それを無くす為にも、放置竹林の竹を畜産業では針状繊維がない500ミクロンの竹微粉末として
牛や豚・鳥等の飼料として与え、他とは一味違う肉質にし、
農業としては畑の土壌改良剤として竹粉を利用、
竹チップは牛糞等に混ぜて肥料に活用し育ちの早い美味しい野菜を生産。
竹林の整備を推進し工業製品として使用出来る品質の良い商いの出来る「竹」を育て、
それを資源として竹集成材・竹突板・竹製薄板合板等を素材として造り出し、
その素材を使った2次製品を製造販売することにより、
それが雇用へと繋り、健康な「竹」を育てることも利益に繋がるという流れを
現在、地元の宮津地域のイノベーションを目的とし、放置竹林の問題解決に向けて
私共も微力ながらお手伝いをさせて頂いております。